■ TASCよりご挨拶

■ TASC会長よりご挨拶

栃木航空宇宙懇話会(TASC)は、1997年の発足以来、20年以上の長きにわたって栃木県の航空宇宙に関する産・学・行政の連携強化、相互交流促進、他産業との交流促進等に貢献してまいりました。

栃木県の航空宇宙産業は全国でも有数の規模を有しておりますが、さらにこれを発展させてゆくために、栃木県の組織である「とちぎ航空宇宙産業振興協議会」と連携して、年5回の月例研修会、年1回見学会の開催、および各種展示の企画等を行うとともに、年1回の航空宇宙講演会の開催等を行っています。

航空宇宙講演会では、そのときどきの最新のトピックスに関して、その分野に最も相応しい方に講演いただくことによって、一般市民や若い世代の科学的リテラシー涵養にも貢献しています。

栃木航空宇宙懇話会(TASC)の活動をさらに充実させ、地域内の航空宇宙関連諸活動をますます活発にするために、ご理解、ご協力、ご指導をお願い申し上げます。

久保田弘敏会長

■ 役員一覧

会 長

東京大学 名誉教授

久保田 弘敏

副会長

株式会社SUBARU 航空宇宙カンパニー 常務執行役員 航空宇宙カンパニープレジデント

戸塚 正一郎

副会長

富士通株式会社 那須工場 那須工場 工場長

指出 拓也

副会長

東京計器株式会社 那須工場 工場長 兼 電子システムカンパニー生産部 部長

田中 明男

副会長

株式会社UACJ鋳鍛 工場長

高塚 聖

副会長

株式会社神戸製鋼所 真岡製造所 真岡製造所長

城田 剛造

副会長

株式会社SUBARU OB

松尾 則久

副会長

株式会社SUBARU OB

永野 尚

理 事

櫻護謨株式会社 執行役員 営業本部 プロジェクトマネージャー

中村 嘉彦

理 事

エーシーエム栃木株式会社 代表取締役 社長

村田 雄郎

理 事

株式会社サンテクノロジー 代表取締役 社長

高内 昌之

理 事

藤井産業株式会社 常務執行役員 建設システム営業本部 本部長

篠崎 清

理 事

株式会社足利銀行 県央・日光エリア本部 常務執行役員 エリア本部長

平野 正人

理 事

ウエサワワークス株式会社 代表取締役 社長

上澤 和彦

理 事

東都工業株式会社 代表取締役 社長

佐畑 浩司

監 事

古河産業株式会社 北関東支店 航空宇宙担当部長

小原 康夫

監 事

株式会社栃木銀行 執行役員 法人営業部長

篠﨑 佳弘

■ TASCの紹介

■ 栃木航空宇宙懇話会(TASC)の趣旨/組織概要

TASCの趣旨/事業理念

■ TASCの趣旨

皆さん!ご存じですか?栃木県は、わが国有数の航空宇宙研究開発及び産業拠点集積県であることを。

人類の夢は「大空と宇宙」に果てしなく広がり、人類の勇気と知恵「大空と宇宙」に挑戦し、あらゆる技術を結集して「航空宇宙」という科学技術分野、産業分野を生み出して参りました。栃木県地域には、すでに航空宇宙関連の素材、部品加工、電子機器、航空機機体、試験装置等の産業が集積しております。そこで、県内の航空宇宙関連諸活動のさらなる発展と地域産業への波及を図るべく、平成9年7月14日に栃木航空宇宙懇話会が設立されました。

■ TASCの事業理念

1. 栃木航空宇宙懇話会は、上述の目的を達成するために、以下の事業を推進致します。

a. 栃木県地域における航空宇宙関連諸活動の情報の収集及び提供

b. 栃木県地域における航空宇宙産業に関する技術と他産業技術とを相互に波及させるための研究交流の促進

c. 航空宇宙関連技術の地域住民、地域産業への普及・啓発

d. 栃木県地域における航空宇宙産業等に関する内外機関等との交流及び協力

e. その他、本会の目的を達成するために必要な事業

TASCの概要

■ TASCの概要

皆さん、ようこそ!

"TASC"とは栃木航空宇宙懇話会のこと。我が国有数の航空宇宙産業の集積地である栃木県の、産・学・行政の交流を目指した組織です。

平成9年7月の設立以来既に、栃木県に拠点のある約90団体の参加を頂き、数々の行事を企画、開催し、会員間の交流を促進しております。

■ 主な活動

航空宇宙講演会(年1回)

月例研修会(年5回)

展示会参加(適宜)

見学会(年1回)

■ 栃木航空宇宙振興協議会との連携活動

栃木航空宇宙懇話会は、栃木県が主催する栃木航空宇宙産業振興協議会と密接な関係を保ち、産学官の連携の元で、航空宇宙関連の諸活動を行っております。

■活動内容:過去に実施した講演会

過去5年間の講演会のポスターです。過去の講演会のレポートは、それぞれのポスターよりリンクをご覧下さい。

航空宇宙講演会 in Tochigi 2023-有人宇宙活動の現状と展望 ~ISSから国際宇宙探査へ~
航空宇宙講演会2022-ブルーインパルスへの道~チームワークの大切さ~
航空宇宙講演会2021-人類が初めて見たブラックホールの姿
航空宇宙講演会2020-ホンダジェット、世界一への挑戦~ 一枚のスケッチから事業化まで~
航空宇宙講演会2019-はやぶさ2の挑戦  -プロジェクトを率いる難しさと面白さ-

出射聡明(いでいさとし)さんを偲ぶ ~TASC設立の経緯~

去る令和3年12月20日、栃木航空宇宙懇話会(TASC)の生みの親である出射聡明さんが逝去なされました。出射さんは、富士重工業㈱の航空機エンジニア、後には航空宇宙事業本部長として、T-2、FA-300、T-4、767、U-125A等、種々の事業の開発・推進を行われ、現在のSUBARU航空宇宙カンパニーの基礎を固められただけでなく、さらに一企業を超えて広く日本の航空宇宙産業の発展に寄与された方であります。生粋の設計技術者そして素晴らしい経営者として、厳しいながら優しさに溢れた人柄に、多くの方が魅了され、出射さんが、TASCの設立を思い立たれたのは、当時の宇都宮製作所所長の時代でした。現在の栃木県は、SUBARU航空を中心に航空宇宙産業に携わる企業が多く所在し、我が国において中京地区に次ぐ航空宇宙産業の一大集積地区となっておりますが、当時はまだ貧弱な基盤でした。出射さんは、西高東低だった航空宇宙産業を栃木に誘致するためには栃木県の産業界が団結して組織力を発揮せねばならないこと、および企業間の連携を強め、産・学・行政の連帯の下での産業基盤の育成・強化が必須であることとの自論をもとに、栃木県の商工労働部長(当時)の賛同を得て行政の後ろ盾を固め、県内航空宇宙関係各社に参加を呼びかけつつ初代会長には足利銀行頭取を推挙し、栃木銀行、帝京大学、宇都宮大学など、まさに栃木県産官学金の総力を挙げた支援体制を整えられました。略称である「TASC」を命名されたのも出射さんです。その後航空宇宙産業は、栃木県の産業振興重点分野の指定を受け、とちぎ航空宇宙産業振興協議会の設立により、県内を中心とした産業集積と種々の行政支援のもとで発展を遂げて来ました。経営の一線を引かれた後も、出射さんは、栃木県の初代航空宇宙産業コーディネーターとして、航空宇宙産業人材育成講座の開設、栃木県産業技術センターおよび各パートナー各社の生産技術の研究開発支援など、様々な産業振興事業の立ち上げに精力的に尽力されました。

これらの活動と業績において出射さん自身は何の見返りも求めず、唯々日本そして栃木県の航空宇宙産業の安定的発展、県内各社の成長を願うという崇高な志と信念を貫かれたのです。

出射さんの逝去にあたり、その偉業と精神に対して感謝の気持ちを込めてこれを讃えるとともに、我々懇話会の会員は航空機産業界の苦境をお互いが協力して乗り越え発展することで、出射さんの志を継承していくことを誓いたいと思います。

令和4年5月

栃木航空宇宙懇話会